本
「オン・ザ・ロード」:ケルアックのアメリカ横断
1947年から1950年にかけて、ニュージャージー出身の若い作家サル・パラダイスは、ヒッチハイクやバス、借り物の車でアメリカを何度も横断する。たいていは、奔放で人を惹きつける友人ディーン・モリアーティを追いかけての旅だ。ジャック・ケルアックは1951年4月、3週間かけて、この物語を継ぎ目のない巻紙にタイプで打ち続けた。出版は1957年である。サルはケルアック、ディーンはニール・キャサディで、旅の大半は実際にあったことだ。
このルートでは、小説に名前の出てくる場所を拾っていく。ハドソン川の雨の中での出だしの失敗から、メキシコシティ、そしてニューヨークの街角に戻るまでだ。小説に出てくるのは番地ではなく町や通りの名なので、ほとんどのピンは建物ではなく一帯を指している。
物語のネタバレを含みます。
英語からの翻訳です。
年表と場所
場所のラベルの意味は?
- 正確
- 出来事が起きた場所、または撮影された場所そのものを示しています。
- おおよそ
- 町、公園、地区など正しい範囲を示していますが、正確な地点ではありません。
1947年7月、サルはパターソンの叔母の家を出発する。手元には50ドル、そしてロマンチックな計画があった。地図に引かれた一本の長い赤い線、国道6号線をたどって国を端から端まで横断し、その出発点はハドソン川を渡るベア・マウンテンにしようというものだ。ところが土砂降りの雨で、車はほとんど止まってくれない。彼は諦めてニューヨークに戻り、代わりにシカゴ行きのバスの切符を買う。1924年に開通したベア・マウンテン橋は、今も国道6号線を川の向こうへ運んでいる。
場所の精度: サルが待っていた正確な場所は小説に書かれていない。ピンは、国道6号線がハドソン川を渡るベア・マウンテン橋を指している。
出典
- On the Road
- 該当箇所:
- Parts One to Five
- Bear Mountain Bridge
- 該当箇所:
- Introduction
- On the Road
- 該当箇所:
- Plot; Characters; Production and publication
- On the Road
バスでシカゴに着いたサルは、夜のループ地区を歩き回り、クラブでバップを聴く。ジャズの歴史では、「チャーリー・パーカーの『オーニソロジー』の時代と、マイルス・デイヴィスに始まる別の時代とのちょうど間」にあたる時期だった。その後、彼はヒッチハイクでイリノイ州とアイオワ州を西へ向かう。シカゴは1949年にも再び出てくる。ディーンが旅行代理店のために1947年型キャデラックをデンバーからここまで走らせ、しばしば時速100マイルを超えて、ぼろぼろの状態で届けるのだ。
場所の精度: 小説は特定のクラブの名を挙げていない。ピンはループ地区を指している。
出典
- On the Road
- 該当箇所:
- Plot; Characters; Production and publication
- On the Road
- 該当箇所:
- Parts One to Five
- On the Road
デンバーでサルはようやくディーンに追いつき、カーロ・マルクス(ケルアックが描いた詩人アレン・ギンズバーグの肖像)や、ディーンがそこで集めた友人の一団にも会う。ディーンは二人の女性を相手にしながら、カーロと夜通し語り明かしており、サルにはほとんど構う暇がない。いちばんの山場は、山あいのセントラルシティへのパーティーの旅だ。1859年に開かれたゴールドラッシュの古い町で、当時はほとんど廃墟になっていた。カジノ賭博は1990年代初めに解禁され、今では町はカジノと歴史で成り立っている。
出典
- Central City, Colorado
- 該当箇所:
- History
- On the Road
- 該当箇所:
- Plot; Characters; Production and publication
- On the Road
- 該当箇所:
- Parts One to Five
- Central City, Colorado
サンフランシスコ近郊の、商船の船乗りたちのための宿営地で夜警をした後、サルはバスで南へ向かい、ロサンゼルスへ行く途中でメキシコ人の若い女性テリーと出会う。二人は一緒に過ごし、ベイカーズフィールドに戻ってから、小説が「サビナル」と呼ぶ町へ流れていく。そこは彼女の家族が畑で働く土地だ。サルは綿摘みをやってみるが、自分にはその手の仕事は向いていないと知る。結局、彼女を残して、バスで家に帰る。最初の旅はここで終わる。
場所の精度: ケルアックの「サビナル」は確実には特定できない。ピンは、二人の暮らしが始まるベイカーズフィールドを指している。
出典
- On the Road
- 該当箇所:
- Parts One to Five
- On the Road
- 該当箇所:
- Plot; Characters; Production and publication
- On the Road
荒れたクリスマスの後、ディーンがハドソンに乗って現れ、1949年1月、彼とサルとメリルーは南のニューオーリンズへ車を飛ばす。ミシシッピ川を挟んでフレンチ・クォーターの対岸にあるアルジェで、三人はオールド・ブル・リーとその妻ジェーンのもとに身を寄せる。この二人は、小説家ウィリアム・S・バロウズと、1948年にニューオーリンズへ移ったジョーン・ヴォルマーをケルアックが描いたものだ。モルヒネ中毒で何にでも一家言あるブルは、三人が来ても少しも嬉しそうではない。やがて三人は西へ、サンフランシスコへと車を走らせる。
場所の精度: バロウズの家は個人の住宅なのでピンは置かず、ピンはアルジェ・ポイントを指している。
訪問のヒント: アルジェのフェリーは、今もキャナル通りの突き当たりからアルジェ・ポイントへ渡っている。
出典
- On the Road
- 該当箇所:
- Parts One to Five
- On the Road
- 該当箇所:
- Plot; Characters; Production and publication
- On the Road
サンフランシスコで、ディーンは妻カミーユのもとへ戻るためにメリルーを降ろし、メリルーはまもなくナイトクラブの経営者のためにサルを捨てる。一文なしでほとんど飢えかけたサルはマーケット通りを歩き、一種の幻視を見る。過去の生、誕生と再生、時間のすべてが目の前を駆け抜けていく。ディーンが彼を見つけて家へ連れ帰り、ジャズクラブを引っ張り回して、スリム・ゲイラードの演奏を聴かせる。1949年の次の旅では、二人はフォルサム通りのクラブでジャズと酒に明かす一夜を過ごし、それから一緒に東へ出発する。
場所の精度: 小説はこの場面を特定の街区に置いていない。ピンはダウンタウンのマーケット通りを指している。
出典
- On the Road
- 該当箇所:
- Plot; Characters; Production and publication
- On the Road
- 該当箇所:
- Parts One to Five
- On the Road
1950年春、サルとディーンと友人のステイン・シェパードは、おんぼろの1937年型フォードでテキサスを横切ってラレドに着き、リオ・グランデを渡ってメキシコに入る。「背後のすべてを置き去りにした」ように感じる。何もかもが楽しい。1本10セントのビール、のんきな警官たち、人懐っこくて好奇心旺盛な人々、壮大な風景。最後の大宴会は、ケルアックが「グレゴリア」と呼ぶ小さな町の娼館で開かれ、一行はマンボを踊り、酒を飲む。ラレドは今も、国境の主要な通過点の一つだ。
場所の精度: 小説は橋の名を挙げていない。ピンはラレド中心部の国際橋を指している。
出典
- On the Road
- 該当箇所:
- Plot; Characters; Production and publication
- On the Road
- 該当箇所:
- Parts One to Five
- On the Road
メキシコシティが旅の終点になる。サルは赤痢にかかり、ある部屋で「うわごとを言い、意識を失って」横たわる。目当てだった離婚の書類を手に入れたディーンは、サルを置いてニューヨークへさっさと車で戻ってしまう。サルは最初は苦々しく思うが、やがて許す。「彼の人生の、あり得ないほどの複雑さ、そして彼がなぜ僕をそこに置いていかなければならなかったか」を理解しなければならなかったのだ。この本を動かしてきた友情が崩れ始める瞬間であり、長い旅の最後でもある。
場所の精度: サルが病に伏した場所は小説に書かれていない。ピンは市の中央広場、ソカロを指している。
出典
- On the Road
- 該当箇所:
- Plot; Characters; Production and publication
- On the Road
- 該当箇所:
- Parts One to Five
- On the Road
ニューヨークに戻ったサルには、ローラという恋人がいて、サンフランシスコへ引っ越すつもりでいる。ところが、ディーンは5週間以上も早く現れ、サルには行くための金がない。デューク・エリントンのコンサートに向かう途中、友人は数ブロックだけでもディーンを車に乗せることを断り、一行はディーンを角に置き去りにして走り去る。小説は、ニュージャージーの川辺の桟橋でディーンのことを思うサルの姿で終わる。ブロードウェイの旧メトロポリタン歌劇場は1967年に取り壊された。
場所の精度: 旧歌劇場はもう存在しない。ピンは、ブロードウェイの39丁目にあったその跡地を指している。
出典
- On the Road
- 該当箇所:
- Parts One to Five
- Metropolitan Opera House (39th Street)
- 該当箇所:
- Introduction
- On the Road
- 該当箇所:
- Plot; Characters; Production and publication
- On the Road